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2012年04月01日

ゲーテ:ファウスト

ゲーテのファウストという小説もしくは演劇、
名前は聞いたことがあるという方、多いと思います。

私は、ファウストを読んだ感想として、
「聖書を大衆向けにしたような印象だな・・・。」と、
感じました。

私が旧約と新約の聖書を読み終えたのは27歳の時です。
そして、ファウストを読み終えたのは、ファミレスに勤めていた時ですから、
22歳だったと思います。
余談ですが、当時の私の時給は480円でした。いえ、ほんとに480円。

もとい。ですから、現在の私のファウストの読書感想は、
22歳の時の記憶をもとに、27歳の時の判断が、
過去から現在の時の流れのなかで、混ぜ合わさったもの、
と言えそうです。

そのファウスト、内容の記憶があいまいで、
Wikipediaで調べても、記憶との一致が弱いのですが、
要約してみます。


ヨーロッパのある地方に、幸福になるため、
魔法の研究をしているファウストという人がいました。

このファウストを見ていた神と悪魔が、
ファウストが本当に幸福になれるかどうかの、
賭けをすることになりました。

悪魔メフィストフェレスがファウストの魂を手に入れられれば、
悪魔の勝ちです。
そして、人間界に向かうメフィストフェレスに、神は言いました。
“Es irrt der Mensh, solang er strebt.”
(人間は努力する限り迷う)

メフィストフェレスは魔術を用い、ファウストと、
美しい女性グレートヒェンとを、恋のとりこにしました。
しかし、現実の世界を魔法でゆがめた恋は多くの困難におちいり、
ファウストはメフィストフェレスにそそのかされ、
グレートヒェンの親を殺すこととなり、
グレートヒェンが身ごもっていた胎児を殺すこととなりました。

自らの命を絶つこととなったグレートヒェンを見て、
メフィストフェレスは言います。
「彼女を裁いたのは神である」と。

その土地を離れたファウストは、メフィストフェレスの魔術で、
ある国の軍隊を指揮することになりました。
ファウストは戦争に勝利し、国王から土地をもらうことになりました。

その土地を見おろすファウストに、メフィストフェレスがたずねます。
「君が見たかったのはこれだろう?」と。
そこには、多くの人々が額に汗をしながら働き、
互いに祝福している光景が広がっていました。

ファウストはメフィストフェレスに、契約の成就の言葉を伝え、
その魂をメフィストフェレスに差し出すこととなりました。
ファウストの願った幸福とは、人々の幸福のことだと、
理解したからです。

しかし、その土地で働いていたのは、
メフィストフェレスの魔術で人形のように動いていた死体でした。

そうと知らず、地獄に落ちていこうとするファウストに、
光につつまれた天使が現われ、支え、天国に運んでいきました。
その天使こそ、ファウストがメフィストフェレスの魔術で死においやった、
グレートヒェンと、その子供でした。

「彼女たちは騙されて死んだ!そんなことありえない!」
そうくやしがりながら、メフィストフェレスは、地獄に引き戻されていきました。


“Es irrt der Mensh, solang er strebt.”
(エス イルルト デア メンシュ ゾーランク エア シュトレープト)
私がこのドイツ語を載せたのは、気取ったためではありません。

私がガラス玉遊戯の実現を明確に決意した時に、
弁護士と医者と図書館の司書の方々から、
まったく別々に、この言葉を(日本語でですが)いただいたのです。
それが、当時私が使っていたドイツ語の教本のなかに、
そのドイツ語が載っていたので、驚き、記憶に残ったのです。

ところで、なぜファウストの魂は救われたのでしょうか?
その問いには、ご自身で書を読み、お考えになるのが一番ですが、
私なりの考えもお伝えします。

「グレートヒェンも、ファウストも、
 過ちをおかしながらも、愛を大切にした。
 それは、神が人間に向ける愛と同じ種類のもので、
 神に似る人々は、地獄に落ちることはなかった。」

旧約聖書に「神は自らに似せて人を創った」とあります。
私たちの存在は奇跡です。大気のように、大地のように、
いつも触れているので、それがどれほど特別な存在かに、
気づきにくいのかもしれませんけど。


2009-09-15公開。一部修正。
 
 
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